更年期のサインは人それぞれ。まずは「気づく」ことから
更年期の不調は、教科書どおりに出るとは限りません。
私の場合も、頭がぼんやり、肩こり、寝ても疲れが取れない…そんな「よくある不調」から始まりました。
「これって年のせい?」と流してしまうと、気づくのが遅れてしまいます。
働く私たちは忙しくて、自分の体より仕事を優先しがちです。
だからこそ、体の変化を「見て見ぬふり」しないことが大切です。
更年期のサインは多彩で、ホットフラッシュや発汗だけではありません。
不安感やイライラ、集中できない、眠りが浅いなど、心のゆらぎも大きな要素です。
「ストレスが多い人ほど重く出る傾向」もあるとされ、頑張り屋ほど抱え込みがちです。
私は「怠けてるみたいに見られたくない」と強がって、余計に辛くなりました。
でも、無理しても誰も得しません。
まずは自分で気づく。
それが一番のスタートラインです。
気づいたら記録をつけましょう。
時間帯、状況、仕事への影響を書き残すだけでも、波が見えてきます。
「朝の会議はしんどい」「締切前は眠れない」など、パターンがわかれば対策に繋がります。
ほんの小さな違和感でも、重なれば仕事の質に直結します。
私も、ミスが増えて自己嫌悪に落ち込みました。
だからこそ、「気のせい」で片づけない勇気が必要です。
恥ずかしさより、自分の生活と仕事を守ることを優先していい。
それが40代の賢い選択だと、今は胸を張って言えます。
小さなサインリスト
- 眠りが浅く夜中に目が覚める。
- 何度もため息、集中が続かない。
- 肩こり頭痛で朝からエンジンがかからない。
- 予定通りに進めても妙な不安が消えない。
我慢しないケアで「仕事の質」を守る

更年期は「我慢してやり過ごす」時代じゃありません。
治療やケアを取り入れれば、仕事を続けながら乗り切れます。
私は、睡眠の乱れを整えるだけでミスが減り、効率が戻りました。
まずは、生活の中でできることをコツコツ積み重ねます。
寝る前のルーティンを決めて、脳に「そろそろ休むよ」と合図を送る。
短い昼休みでも深呼吸や目を閉じる時間を確保する。
こうした小さな工夫の積み重ねが、午後のパフォーマンスを支えます。
「肩こりや疲れ」は放置すると雪だるま式に悪化します。
痛みがあると、集中力はあっという間に削られます。
軽い運動やストレッチを日課にして、「凝り」を溜めない体にしていきます。
市販のサポートに頼るのも悪くありません。
頑張りを支える道具だと割り切って、自分を責めないことです。
心のゆらぎが強い日は、タスクを細かく刻んで「できた」を増やします。
チェックボックスを一つずつ消すだけで、焦りが少し和らぎます。
「今日は七割でOK」と割り切るのも立派な戦略です。
完璧主義は自分を追い詰めます。
私も、七割の日を増やしたら、結果的に継続力が上がりました。
仕事への影響と対策(例)
| よくある不調 | 仕事への影響 | 取り入れやすい対策 |
|---|---|---|
| 眠りが浅い | ケアレスミス増加 | 就寝前ルーティン、短い昼休みの目休め |
| 肩こり・頭痛 | 集中力低下 | 軽いストレッチ、負担の高い作業は午前に配置 |
| 不安・焦り | 判断の遅れ | タスク分割、チェックリスト化 |
職場に伝えるコツと具体策

正直、職場に言いにくいですよね。
私も最初は「評価が下がるのでは」と怖かったです。
でも、相談は弱さじゃなく、仕事を守るための準備です。
ポイントは「困っている点」と「具体的な提案」をセットで伝えること。
「体調が不安定です」だけでは、相手は動けません。
「午前中に集中作業を配置」「定例会議は午後に」「通院日は事前共有」など、実行可能な案を出します。
相手にとってのメリットも添えます。
「ミスが減る」「納期リスクが下がる」「引き継ぎが円滑になる」など、職場全体の得に繋げる視点です。
相談は一度で終わりません。
状況が変わるたびに、短いキャッチアップを。
「先週の配慮で助かったこと」「次に調整したいこと」を淡々と共有します。
言いづらさを越えるには、言葉の準備が効きます。
私はメモを用意して、要点だけをシンプルに読み上げるようにしました。
それだけで、気持ちが散らばらず、話し合いが前に進みました。
伝え方テンプレ(社内向け)
- 現状:最近、睡眠が浅く午前中の集中が続きません。
- 影響:ケアレスミスが増える恐れがあり、品質を落としたくありません。
- 提案:集中作業は午前、会議は午後に寄せたいです。月2回の通院日は事前に共有します。
- メリット:作業品質の安定、納期遅延の抑制、引き継ぎの明確化につながります。
メンタルの落ち込みとミッドライフの壁
40~50代は、体の変化に加えて「人生の節目」が重なります。
家庭、親の介護、仕事の責任…心がすり減る出来事が立て続けに起こります。
気持ちが沈み、何をしても楽しくない。
そんな日が続くと、「私、もうダメかも」と怖くなります。
でも、これは私だけの問題ではありません。
多くの同世代が、似た壁にぶつかっています。
「今までの頑張り方が効かない」と感じたら、それは壊れたのではなく、次のやり方への切り替えサインです。
深刻化させないコツは、「孤立しないこと」。
家族や友人に打ち明けるだけで、背中に入っていた力が抜けます。
社内の相談窓口や、信頼できる外部の支えも選択肢に。
小さな楽しみを日々に散りばめるのも効果的です。
「好きな香り」「お気に入りの音楽」「短い散歩」。
心に栄養を戻す行為は、回復のスイッチになります。
私は、完璧を手放してから、世界の色が少し戻りました。
泣く日があっても、立ち直る力はちゃんと残っています。
心が沈んだ日のために
- 今日の目標を一つだけにする。
- 誰か一人に「しんどい」と送る。
- できたことを三つ、短くメモする。
受診の目安と専門家とつながるタイミング
「病院はまだ早いかな」と迷っているうちに、仕事への影響は大きくなります。
更年期の不調は、早めに婦人科とつながることで、長い目で見て楽になります。
症状の出方は本当に人それぞれです。
だからこそ、自己判断で遠回りしない工夫が必要です。
受診の目安は、「日常や仕事に影響が出ているか」。
ミスが増える、効率が落ちる、心が不安定で休みがち。
このラインを越えたら、相談のタイミングです。
受診時は記録が役立ちます。
いつ、どんな症状が、どのくらいの強さで、仕事にどう響いたか。
この情報があるだけで、話が早く、対策に繋がります。
治療は我慢の対義語です。
「数年で落ち着く」と言われる時期だからこそ、適切なケアで乗り切りたい。
私も受診をきっかけに、「一人で抱えない」方向に舵を切れました。
通院日は、職場と事前に共有しておくとスムーズです。
小さな調整の積み重ねが、退職リスクを下げる近道になります。
受診準備メモ
- 症状の記録(時間・強さ・仕事への影響)。
- 服用中のもの・これまで試したこと。
- 通院に必要な社内調整の案。
辞めないための働き方デザイン
「辞めるか、続けるか」の二択に追い詰められる瞬間、ありますよね。
でも選択肢はもっとグラデーションでいいはずです。
「働き続ける」も、「整えてから戻る」も、どちらも正解です。
大切なのは、主導権を自分に戻すこと。
私は、仕事の「時間」「場所」「負担」の三つを見直しました。
午前は集中作業、午後は打合せ。
繁忙期は早めに周囲に声をかけて、倒れる前に助けてもらう。
これだけでも、苦しさはだいぶ減りました。
頼ることは迷惑ではありません。
安定して成果を出すための「チーム戦略」です。
そして、人生はこの時期で終わりません。
更年期は、立て直しのタイミング。
少し立ち止まって、これからの10年を設計する絶好の機会でもあります。
見直しのチェックポイント
- 配置:集中作業と会議の時間帯を入れ替えられるか。
- 余白:通院・休息のための固定ブロックを確保できるか。
- 共有:周囲にお願いする内容を事前に「文面化」しておくか。

