買物難民とは？私が「そうなりたくない」と思う理由
いま起きていること
「買い物弱者（買い物難民）」は、近くのお店がなくなったり、足腰の不調で移動がつらくなり、日用品や食料の買い出しに困る人たちのことを指します。住んでいる地域の過疎化や商店の撤退が進むほど、私たちの暮らしのすぐそばに忍び寄る問題です。年齢を重ねるほど“ちょっとした段差”“少しの距離”が大きな壁になる──それが現実だと痛感します。
私の不安と小さな決意
正直、「自分はまだ大丈夫」と思いたい。でも、今日できたことが明日も同じとは限りません。雨の日、体調がすぐれない日、重たい荷物を持てない日。そんな“もしも”が積み重なって、気づけば外へ出ること自体が億劫に。だからこそ「そうなりたくない」という気持ちを、これからの準備に変えていきたいのです。小さく始めて、無理なく続ける。それが自分を守る一歩だと感じています。
「買い物」が暮らしの要（かなめ）
食材が切れると、栄養が偏り、体力も気力も落ちてしまう。買い物は単なる用事ではなく、健康にも直結する“生活の要”。だからこそ、「買えない」を放置しない仕組みや関わり方が必要です。私は“助けをもらう側”にも“支える側”にもなれるうちに、関係づくりを始めたいと思っています。誰かの役に立つ自分でいることは、将来の自分を助けることでもあるからです。🙂
データで見る現状：4人に1人、福岡でも広がる不便
数字が教えてくれる“実感”
調査では、高齢者のうち「日常の買い物に不便を感じる」方が一定数いることが示されています。福岡市の例では、60歳以上のうち約15.9%が不便を感じているという結果が紹介され、人口に当てはめると約6万9,000人にのぼるとの推計が語られています。「思っていたより多い」──その驚きが、私にも刺さりました。
全国的にも深刻さが増している
買い物難民は増加傾向にあり、店舗まで500m以上かつ自動車の利用が難しい65歳以上の人々が「食料品アクセス困難人口」として取り上げられています。該当者は900万人を超えたとの推計も示されています。つまり、誰か遠い場所の話ではなく、私たちの隣で、あるいは自分の明日の姿として、十分にあり得る現状なのです。
「まだ大丈夫」に潜む落とし穴
「歩けるうちは平気」「家族がいるから安心」と思いがち。でも、家族の働き方の変化や天候、体調、道路状況など、たった一つの条件で“行けない日”は簡単に生まれます。数字は冷たいようでいて、実は「今から準備してね」という優しいメッセージ。私はそう受け止め、行動に移すことにしています。📊
増加する背景：高齢化・商店撤退・移動手段の壁
人が減り、店が減り、足も車も頼りづらい
背景として挙げられるのは、高齢化の進行、地域の商店街の衰退や閉店、そして移動手段の不足。人口が減るとお店は経営が難しくなり、撤退が続けば自宅から買い物先までの距離が伸びます。これに、年齢による体力低下が重なれば、負担は一気に増大。さらに自動車に頼れなくなると、最後の支えが外れてしまいます。
免許返納という“転機”
運転免許の自主返納が増えているという話題は身近です。安全のための大切な選択ですが、返納後に「日々の買い物をどうするか」という現実課題がいきなり目の前に現れます。返納そのものが悪いのではなく、返納“後”の生活設計がないことが問題。私はここを“転機にできるかどうか”が鍵だと感じています。
仕組みの弱さと、希望の芽
多くの地域で買い物支援のニーズは高まっていますが、受け止める側の人手不足や「何をすればいいのか分からない」という迷いもあります。一方で、買い物の困りごとを解決に導く支援ビジネスの拡大にも期待が寄せられています。私は、地域とサービスの両輪で「移動」と「購入」をスムーズにできる仕組みへと、少しずつ育っていく未来を信じています。🚶♀️🛒
後期高齢者のリアル：単身・足腰・免許返納が重なる
一人で抱え込まないために
高齢世帯、とくに単身世帯の増加が指摘されています。ひとりで買い物を担うと、体調不良や天候に左右されがち。重い荷物を運ぶ負担も大きく、次第に外出そのものが億劫になります。私は「無理して一人で頑張らない」ことを自分のルールにしました。頼る工夫は、弱さではなく“暮らしの知恵”です。
体力の小さな変化が生活を揺らす
足腰の不調は、距離や段差、坂道、信号の待ち時間まで、日常の一つひとつを重くします。近所の店が閉まれば、たった数百メートルの差が決定的に。さらに、天候の荒れや猛暑・寒波が重なれば外出は危険にもなり得ます。こうした“重なり”が起きたときにこそ、代わりの選択肢が必要だと痛感します。
「ならないため」ではなく「なっても困らない」へ
「買物難民にならない」が理想。でも私は、もっと現実的に「なっても困りきらない」暮らし方を目指したい。頼れる窓口や仕組みを“平常時”から把握し、少しずつ使って慣れておく。そうしておけば、体調の波が来ても、季節が変わっても、“続けられる暮らし”に近づけるからです。🌤️
できる備えと支援：地域・商店街・サービスの活用
今日からできる“軽い準備”
- 買い物先を一つに絞らず、複数の選択肢をメモしておく
- 重い品はまとめ買いせず、小分けに分散
- 悪天候や体調不良の日の“代替プラン”を事前に決める
- 近所の人・家族と「困った日のお願いリスト」を作る
いずれも小さな工夫ですが、積み重なると“行けない日”を乗り切る力になります。
商店街・地域とつながる
実態として、買い物弱者を認識している商店街は多いものの、取り組みはまだ十分とは言えません。理由には人手不足や「何をすれば良いか分からない」などの声も。だからこそ、私たち利用者側から「こんな形なら助かる」「この時間なら受け取りやすい」と具体的に伝えることが、次の一歩を生みます。要望は“わがまま”ではなく“設計図”。遠慮しないで言葉にしましょう。
サービスの力も味方に
買い物難民の課題解決につながる支援ビジネスの広がりにも期待が寄せられています。私自身は、いきなり全部を任せるのではなく、まずは“苦手な部分だけ”を任せてみるつもり。たとえば重たい飲料・米、かさばる日用品だけでも外注すれば、体力の余裕が生まれます。「助けてもらうことに慣れる」ことも、立派な備え。恥ずかしさより、暮らしの安心を選びましょう。💪